せるてむの凹凸でいりー

発達障害を抱えた人間の日々を紡いでいく

睡眠障害と三次睡眠障害

初夏を迎えているとは言え、暑すぎるでしょう、と言う話にしようと思っていたのですが、天候ネタに偏るなとも思ったので、今回は睡眠障害についてのお話を。

 

一般的に不眠や入眠障害に困っていない方の場合の就寝とは、眠いな、或いはそろそろ寝る時間かなとなった時に、ベッドやお布団に入り、徐々に眠りに入って行くのではないでしょうか? 日によっては気づいたら寝ていた、なんて日もあるなど。書いている僕自身も、恐らくそれが自然な普通の事をであるはず、なんて思いながら書いているのですが、みなさんはいかがでしょうか。

僕の場合はこの就寝時が、発達障害の内の1つのADHDの症状である、多動性・衝動性が最も現れる部分であり、これが原因で二次障害として睡眠障害があり、上述した様な自然な普通の睡眠と言う物を行う事ができません。これから眠らなければならない時間であるのは重々承知しているものの、様々な事に思考が止まらず回転し続け、気になる事を放ってはおけないなど、おとなしく眠ると言う当たり前のことができません。これは発達障害の発覚以前から変わらないもので、良く言えば、他の時間帯では、自宅(就寝時を除く)はもちろん、学校や病院、支援事業所等の外出先でも、自身の行動や言動のコントロールが取れなくなる事は基本的に無い、と言う面はあるのですが、悪く言えば、根の深い厄介な睡眠障害を抱えていて、適切な睡眠と言う物を自力で行う事ができない、と言う具合です。簡潔に纏めれば、所謂本当に限界ギリギリの電池切れと言う状態にならないと、自然に自力で眠る事ができない入眠障害、と言った感じです。なので僕の場合の就寝は、眠ると言うよりも、半ば気絶に近しいものです。

以前、新型コロナを患った事があるのですが、お薬との併用の関係で、睡眠薬が飲めなかったら、昼夜逆転が目に見えているのですがどうしましょう…、と言う心配をしたら、お医者さんに、君の場合、今心配する所はソコではないでしょうと言われ、思わずお互いに笑ってしまった位です。幸い入院こそ必要では無かったものの、最高で42℃と言う、僕史上の中では過去最高の体温を記録し、同じ新型コロナを患った知人友人間の中では、比較すると強い症状に見舞われてしまいました。療養中は、呼吸も浅く、高熱でフラフラし意識は若干ぼやける、喉は激しい炎症で痛み、体の節々も痛む満身創痍で、正に大人しく寝ていと言う状態なのに、睡眠薬の効果がない時間はそれでも殆ど眠る事はできず過ごしました。そのせいか、快復するまでの時間もやや長引いたようです。

学生時代は、未だ発達障害が未発覚であり、治療開始前でもあるので、睡眠に関する事には困っていたのも当然であり、今でも容易に思い出すことができます。特に高校生までは1~2限目の遅刻は当たり前であり、成績や単位が特に危ない科目は、基本的に午前中の授業に集中していました。偶に朝一から来れたと思えば、それはただ朝方まで眠れず徹夜になってしまっただけであり、結局授業中に寝てしまうなどで、先生も諦め状態。それらの科目は、当然定期テストでも平均点にすら遠く及ばず赤点が当たり前であり、補講を受け再テストをするのが高校時代は年度末の恒例行事。しかし、補講を受け再テストをした際は、当たり前の様に合格点を出すので、様々な感情の入り乱れた先生のとても深いため息は、高校時代を思い出す時は必ずセットで思い出します。進学をしてからは、特に出欠により厳しい環境にがらりと変わったので、泣く泣く母の助けを借りての通学をするのが日常でした。

睡眠にまつわるエピソードは学生時代どころか、幼稚園に通い出す前から、睡眠への難しさについてを今でも鮮明に覚えています。その頃の簡単なエピソードも1つご紹介すると、幼稚園に通うには未だ満たない頃の話ですが、どうしても寝ようとしない僕への躾けの一貫として、電気を消したリビングに一人取り残されたと言うエピソードがあります。暗い部屋に一人取り残されては、怖くて寝室に向かってくるだろうと言う算段だったのではないかと思います。しかし、当の僕自身は真っ暗でも一切意に介せず、結局母が根負けして、ゆっくり説得されながら寝室へ連れて行ってもらう日が多くありました。

と、ここまで睡眠に関する僕の過去について書いてみたのですが、文字数でその数1600を超えていますね笑 これでも減らした方な位なんですが、改めて発達障害の二次障害による不眠・睡眠障害の根深さを再確認。基本的なものの一つとして、書きたい事を書くと言う物があるので書いてみた訳ですが、中々長い物になりましたね。そんな訳で、僕には睡眠薬を手放す事はできない生活です。

 

さて、これだけ根深い睡眠障害を抱えている訳ですが、以前までは一言でまとめると、簡潔に纏めた通り、入眠障害と呼ばれる状態でした。一度寝付く事さえできれば、朝まで眠る事ができるといった物。しかし、ある事柄に端を発したことが原因で病状が悪化し、ここに中途覚醒早朝覚醒と呼ばれる物が増えてしまいました。これがまた非常に難解であり厄介な物。僕の場合、睡眠が1つに纏まっている事が、1日の心身の調子やパフォーマンスを発揮させるための秘訣とも言える体質なので、件の中途覚醒早朝覚醒が加わり、纏まった1つの睡眠が取れないと言う事は、日々の体調や生活を歪めてしまっています。僕はこれを三次睡眠障害と呼んでいます。

三次障害の原因については、たとえ加害側関連の事であっても、プライバシ―等もあると思うので、こちらでは詳しく書く事はできません。ただ、普段あまり表にこそ出さないものの、内心では強い怒りや憎悪と言った、ネガティブな感情を今でも否定することができません。この三次障害により発生した悪い副産物は数多く、詳細を知る友人には、よくそれで現状を維持するね、と言われてしまいました。自分でもそれはそう思います。しかし、現状を変えるには状況が悪いと言う点もあれば、決断力に欠けていたと言う事もあるかとは思います。決断力が欠けてしまうには足る状態だった、と言うのもあります。何か1つでも良い副産物もあったのなら、救いもあったのかもしれません。しかし、良い副産物は何一つありません。百害あって一利なし、の一言に尽きます。

 

色々と克服すべき課題、乗り越えるべきハードルが数多ある僕ですが、目下最大の課題は、この三次睡眠障害の克服・回復です。これをなくしては、一般就職は不可能と言っても過言ではないでしょう。少なくとも、この一件より以前は、少~中量の睡眠薬は必要であっても、纏まった睡眠と安定した生活を送れていたので、まずはそこを目指さねばなりません。

今回は、未だに熱量の落ちる事のない物であり、結構な長文になっていまいました。ネガティブな部分な部分もあり、気分を害されてしまわれた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。次回は話題をガラっと変えるか、睡眠にまつわる話でも、明るい方向性の物にしたいと思います。ではまた!